いわゆる「香港版iPhone」と言われるSIMカードが2枚挿入できるデュアルSIM仕様iPhoneなので、日本でも人気があります。
んで、海外スマホを日本で使う時には「技適マークの有無」が問題になります。
実際のところ、技適マーク無しのスマホを日本で使ったら、本当に違法なのか、罰則やペナルティはあるのか、調べてみました。
さらに、マカオで買ってきた香港版iPhoneを日本で売ってみて分かった問題点も、体験談として紹介します!
目次
技適マークとは?簡単に解説
技適とは「電気通信事業法もしくは電波法に基づく技術基準適合認定」です。
コレが技適マーク。
管轄は総務省です。
「総務省の定めた技術基準を順守している製品ですよ」
って事を証明するために、製品には技適マークが入っています。
たしかに、なんか見たような記憶がありますね。
※総務省:技適マーク、無線機の購入・使用に関すること引用
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/giteki_mark/
香港版iPhone(海外スマホ)には技適マークが無い
日本で販売する予定の無い海外スマホは、当然メーカー側もコストを払って技適申請を行う必要はありません。という事で、香港版iPhoneにも技適マークが入っていません。
技適マーク有
【香港版iPhone(海外スマホ)】
技適マーク無
技適マークが無いと違法なのか?
では、技適マークの無い香港版iPhone(海外スマホ)を、国内で使用したら、違法になるのか調べてみました。
技適マークが無い製品で問題になるのは、許可されていない周波数の使用、とか、電波ノイズ、のようです。
混線や妨害電波につながり通信網に影響を及ぼす為、というのが理由です。
ペースメーカーへの悪影響も懸念され、電車のシルバーシート付近ではスマホの電源をOFFにしましょう、なんて決まりがあった時期もありましたね。
技適マークが無い海外スマホ使用に罰則はあるのか?
電波法第110条により不法無線を使った場合「一年以下の懲役または100万円以下の罰金」となっています。
一年以下の懲役または100万円以下の罰金
「香港版iPhone(海外スマホ)が違法電波を発信していなかったらどうなるのだろう?」
ちょっと調べてみると、技適マークの無い海外スマホの国内利用は禁止されているものの、過去に罰則やペナルティを受けた事例は無いようです。
訪日外国人の技適マークの無いスマホの特例措置
最近増えている中国人旅行客を含めた訪日外国人も、おそらく技適マークの無い海外スマホを、バリバリ使っているはず。
コレ、どーすんの?
んで、調べて見たら、ちゃんと特例があるんですね。
技適マークが無い海外スマホの個人販売は可能か?
では、マカオで買ってきた香港版iPhoneを、個人間取引サイトで取引(売買)出来るのか、を考察してみました。
・・・調べたのですが、法的な記述は何処にも明記されていません。
技適マークの無い海外スマホの個人間売買は、法的に規制は出来ないようです。
個人売買については法的に明記されていない。
とは言っても、違法電波を発信する可能性のある製品を野放しに出来ない総務省は、Amazon・楽天・Yahoo・メルカリ等に販売規制をする依頼(命令ではなくお願い)を行っています。
一時期、Amazonなどで販売されていた香港版iPhoneは、今では販売できなくなってしまいましたね。自主規制ってヤツです。
技適マークが無い香港版iPhone(海外スマホ)使用の注意点
違法電波を出していない信頼ある海外スマホであれば、個人使用しても実害がでる事は無いと考えられますが、注意点があります。
・周囲に「香港版iPhone」だと言いふらさない。
「あの人、技適マークの無いスマホ使ってんで!」
なーんてタレコんだりしたら、調査が入る可能性は捨てきれません。
調査されたからと言って、違法電波を発信していなければ問題にならないと思われますが、面倒は避けた方が良いでしょう。
そもそも、香港版iPhoneを使う人は海外旅行とか海外出張で使う事を前提で購入しているはずなので、その旨を伝えれば良いと考えます。
技適マークが無い香港版iPhone(海外スマホ)個人販売の注意点
ここからは、僕の体験談です。
マカオ旅行ついでに買ってきた香港版iPhoneを、ヤフオク・ラクマ・メルカリ等の個人売買アプリで販売してみました。
・ラクマ:出品できた。
・メルカリ:出品できたが、取り消された。
ラクマからも「技適マークの無い商品は取り扱わないように」と告知がありましたが、出品取り消しまではされませんでした。
なので、不法電波を発信して問題を起こした製品のみを出品禁止にするのか、技適マークが無い製品は一律出品禁止にするのかの対応は、各社の判断になるのでしょう。
出品時に「香港版」とか「日本版」とか書かなければ、技適マークの有無は判断できませんからね。
輸入された家電製品は「メルカリ」では売るな!
僕の体験談の続きと、メルカリ対応への個人的な所感を最後にまとめます。
「メルカリ」では、香港版iPhoneを出品したらすぐに「出品取り消し対応」されてしまいました。
出品してから1時間後ぐらいには、こんな状態で、出品取り消しの連絡が(汗
で、メッセージを開いてみると、
ただ、僕としては、この対応はメルカリ社内でのコンプライアンス順守の方針として理解できるので、
「なんだよー、せっかく手間かけて出品したのになぁ」
程度で、終わります。
しかし・・・
僕は同時に「ヤフオク」でも別の香港版iPhoneを出品していたのですが、どうやらメルカリは、僕のヤフオクの出品物も特定して「違反商品の申告」を同時に行っているようです。
メルカリの出品停止になると同時に、ヤフオクの出品物に「違反商品の申告」があった旨の連絡が入ったので判明しました。
まさかとは思ったので確認のため、メルカリに出品して出品取り消しを発生させながら、ヤフオクの出品物に「違反商品の申告」が上がるかをタイミングをずらしながら3回確認したので、ほぼ間違いないです。
他社サイトにまで手を伸ばすのはルール違反だと思います。
外国製の輸入電気製品には技適マークなんて入っていないわけだし、ヤフオクに「違反商品の申告」をされて、Yahooアカウント停止にでもなったら大変だからです。
不要になったiPhoneや家電製品は「ヤフオク」「ラクマ」で販売しましょう。メルカリは手数料が一番高いわりに、サービス品質が良い話は聞かないし、リスクは避けた方が無難です。
ところで、香港版iPhoneに興味がある人は、こんな記事はドウでしょう?
ではでは、また次の記事で会いましょう。
※注記:この記事は不法電波を発する海外製品の使用や売買を勧める意図はありません。