僕のところに、
「マスクの価格が暴騰してるで~!」
とか、
「中国から10,000箱のマスクの注文が来たんだけど・・・」
とか、
こんな情報が入ったのは、2020年1月24日の事です。
この後、1月24日~1月30日の1週間で、日本のドラッグストア・ホームセンターからマスクが一斉に消えました。
実はこの裏では、日本と中国の転売業者が暗躍していたわけです。
目次
新型コロナウィルスでマスクの需要が高まる
新型コロナウィルスでマスクの需要が高まっていると聞き、ネットで情報を調べてみました。
異例の「1100マン都市封鎖」新型ウィルスの脅威
(引用:東洋経済)
新型コロナウイルス、死者41人に、1072人感染、中国
(引用:CNN)
新型肺炎の拡大を防ぐための武漢閉鎖で、住民は食料品や燃料の買いだめに殺到、価格も高騰か
(引用:BUSINESS INSIDER)
このニュースは、マスク価格が高騰し始めていると聞いた1月24日25日の情報です。
この時点でも、武漢市民のマスク着用率は10%~20%だったと聞いています。
マスクが品切れの原因は転売業者
そして、新型肺炎でパニックを起こしている武漢の状況を把握した中国の転売業者から日本の転売業者に「10,000箱のマスクの注文」が入ったわけです。
さっそく彼らに同行取材をしました。
転売とはサラリーマンや主婦の副業
まず驚いた事は、転売業者とは「普通のサラリーマンや主婦」だったことです。
つまり、副業として転売を行っているわけです。
すでにマスクは品切れ状態
さっそく1店舗目のドラッグストアに向かいます。
情報が入ってからの初動は遅くなかったはず。でも、既にマスクはありません。
1家族3個までの制限があっても、売り切れています。
おそらく、日本人よりも先に情報の入る「中国人転売業者」が買い占めたと思われます。
ホームセンターでマスク在庫を発見
何店舗か回った後、東京のホームセンターでマスクの在庫を発見。
一部の売れ筋マスクは買い占められていましたが、まだ残っています。
この棚は、ほとんどのマスクが残っていますね。
DIYコーナーには、3M社のN95対応マスクが残っていました。
ちなみにN95というのは、
アメリカ合衆国労働安全衛生研究所・NIOSHが定めたN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのこと。
N95規格の意味は、「N」は耐油性が無いことを表し(Not resistant to oil)、「95」は試験粒子を95%以上捕集できることを表している。
新型肺炎の対策マスクで一番求められている物も、信用できるN95マスクです。
転売屋は一瞬で買い尽くす
N95非対応でも、日本メーカーの販売しているマスクは中国では信用が高いわけです。
日本メーカーのマスクを良く見たら、「メイド・イン・チャイナ」って書いてあるのにね(爆
ところで、ホームセンターの在庫は、片っ端から買い尽くされていきました。
結局、ホームセンターのマスク売り場は、すぐに売り切れ状態。
車いっぱいになるまで、購入したマスクが詰め込んでいくわけですね。
ただし、このホームセンターは「まとめ買い歓迎」の方針だったので、このような買い方が出来たのかもしれません。
ところで、
彼らは、どうやって「売れるマスク」「売れないマスク」を見分けるのでしょうか?
マスク転売の方法
転売業者も、購入するマスクと、購入しないマスクを選んでいました。
つまり、中国の転売業者が買い取るマスクと、買い取らないマスクがあるって事です。
日本の転売屋と、中国の転売屋の取引は「Amazon(アマゾン)」を使って行われています。
売れているマスクの探し方
Amazon(アマゾン)の売れ筋ランキングを確認することが出来ます。
これが当時のアマゾンの「マスク売れ筋ランキング」です。
そして、Amazon販売価格が異様に高値になっている物に狙いを定めます。
つまり中国転売業者は、日本Amazonで大量に仕入れるので、マスクの値段が高騰するわけです。
儲かるマスクのリサーチ方法
マスク転売で、いくら儲かるのかチェック方法を簡単に説明します。
先ほどのマスク売れ筋ランキングから、「快適ガードプロ30枚」で調べていきましょう。
価格は、この記事を書いている時点で調べていきます。
アマゾン価格で7,500円です。
ホームセンターの販売価格は、
税込み1,738円、コレが仕入れ値です。
とは言っても、アマゾンで販売すると手数料・送料がとられます。
アマゾンの手数料・送料は、モノレート(MONO RATE)というページで調べることが出来ます。
モノレートで調べてみると、実際に入金される金額は、
手数料や送料を引いた金額は、6,237円です。
つまり、「快適ガードプロ30枚」1箱を転売した儲けは、
= 利益:4,499円/1箱
10店舗で仕入れたら・・・
副業の域を越えていますね(汗
サラリーマンや主婦の副業としてのマスク転売
転売って聞くと、毛嫌いする人が多いのが実情です。
まさにマスク品薄の状態になった今回の「新型コロナウイルス」では、特にそう思う人も多いはず。
僕自身も、
「自分の欲しいマスク、売って無いじゃん!」
なんてSNSでつぶやいたりしていました。
しかし副収入として考えた場合、こんなに結果の出しやすい副業はありません。
需要の低い所から需要の高い所に、必要とされている商品を、必要とされているタイミングで届ける。
新型コロナウイルス報道をテレビで見た時、
・ビジネス視点でニュースを見る。
すでに、ビジネス視点を持つ副業サラリーマンは、マスク不足の次の一手として、「消毒剤」「ビタミンC」に目を付けているわけです。
商品の需要が生まれた時、一般消費者でいるのか、ビジネスとして考えるのか。
「なるほど、そういう事か・・・」
この立場の差が、老後資金2,000万円が不足する側と、不足しない側に分かれるのかもしれません。
とは言っても副業初心者には、この転売ビジネスは少しハードルが高いので、まずは「家の不用品販売」から取り組んでみてはいかがでしょうか?
このブログでは、「副業+不動産投資」をテーマに体験記事を書いています。
ではでは、また次の記事で会いましょう。