フィリピン・マニラに海外旅行した時、フィリピンペソに両替する必要がありますよね。
そこで、フィリピンのマニラ湾に建つ日系IRホテル「オカダマニラ」のカジノフロアが、フィリピン国内で一番交換レートが高く、オススメの両替所であることを発見!
なぜなら通常、電信売り相場TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)に手数料を加えた現金売りレート(CASH SELLING)で換金するのですが、オカダマニラだけが導入している「マルチカレンシー機能」を利用するとTTM(仲値)で両替できるのです。
つまり、オカダマニラでは、
「完全手数料0円のTTMレートで両替できる!」
って事です。
例えばクレジットカードで両替手数料0円とかもありますが、コレはあくまで銀行手数料が含まれたTTSレートのことであり、このTTSレートに対して手数料0円と言っているにすぎません。
しかしオカダマニラだけに導入されているマルチカレンシー機能は、TTSとTTBの仲値である「TTMレートが実現」されているわけです。
このマルチカレンシー機能を使った両替方法を解説します。
目次
フィリピンペソ両替|オカダマニラのマルチカレンシー機能とは
フィリピンのマニラ湾に建つ日系IRホテル「オカダマニラ」の親会社、日本の「ユニバーサルエンターテインメント」のIR情報に下記の発表がありました。
【表題】
カジノ関連機器による「Multi Currency System(マルチカレンシーシステム)」運用開始決定のお知らせ
【本文】
本システムは、ゲーミングマシンに複数国の紙幣を同時に受け入れ可能にするリアルタイム自動為替交換システムであり、カジノ業界初となる機能です。
1)海外の主要国紙幣に対応
フィリピンペソ/USドル/香港ドル/人民元/韓国ウォン/日本円/ユーロなど。
2)プレイ可能な通貨への自動両替機能
フィリピンペソ以外の紙幣は、ゲーミングマシンに挿入されると同時に設定された為替レートにてフィリピンペソへと自動両替されプレイが可能。
※ユニバーサルエンターテインメント公式サイトIR情報を一部抜粋引用
つまり、オカダマニラのカジノエリアにあるスロットマシンに、フィリピンペソ以外の紙幣を投入すると、自動的にフィリピンペソに両替されてクレジットインされる、という事です。
気になるのは「設定された為替レート」が良いのか、悪いのか。
さっそく現地に行って、マルチカレンシー機能を使って両替してみました!
フィリピンペソ両替|オカダマニラの両替レート
ところで、オカダマニラに行っても、マルチカレンシー機能の両替について何の宣伝も見つけることが出来ません。
「本当に両替機能は使えるのか?」
そんな不安を感じた時、サイネージにこんな広告画像を発見。
「Play Easy Pay Easy」
どうやら現時点ではマルチカレンシーシステムでは、USドル・香港ドルのみ受け付けているとの事。
マジか!
スタッフに聞いた所、一般フロアにはマルチカレンシー両替機能を導入したばかりで、まだ日本円には対応していないらしい。
マルチカレンシーシステムは導入したばかりで、香港ドル・USドルのみの対応だったが、すぐに日本円にも対応する予定との事。
この香港ドルを使って両替を試してみます。
スロットマシンに取りつけられている会員用のモニターにも、USドル・香港ドルのみの表記がありました。
ちなみに画面に書いてある「リワードサークルメンバー」と言うのは、オカダマニラの無料会員の事です。
という事で、香港ドルを両替してみましょう。
まずは、為替はレート確認の手順をお伝えしていきますね。
スロットマシンに、カジノのメンバーシップカード(会員カード)を挿入。
【STEP2】
パスワードを入力してログイン。
オカダマニラの会員カードの取得方法は後記します。
会員ログインすると、この画面になるので「OTHERS」をクリック。
次の画面で「SERVICES」をクリック。
最後に「MONEY EXCHANGE」をクリック。
やっぱり現時点では、USドル(USD)と香港ドル(HKD)のみに対応してますね。
んで、香港ドルのレートを確認してみると「6.5018」です。
ちなみに、銀行の公表値の為替レートもチェック。「6.49」です。
オカダマニラ為替レートと、銀行公表値を比べて見ましょう。
HKD1=PHP6.5018
【銀行の両替レート】
HKD1=PHP6.49
通常、銀行TTSよりも良い為替レートはありえません。なぜなら両替所のレートは、TTSに儲けである手数料を乗せた数値が換金レートなので、TTSよりも高レートになるはずがないのです。
ところで、
「TTSとかTTMとか、訳わからん!」
と混乱している方もいると思うので、両替の仕組みを簡単に図解しておきましょう。
フィリピンペソ両替|両替レートの見方(TTS/TTM/TTBとは)
銀行がフィリピンペソを売るときのレートをTTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)、フィリピンペソを買う時のレートをTTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)といいます。
下の図は、分かり易いように「1万円を両替する時に僕らが貰えるフィリピンペソ」を書いてあります。
僕たち顧客の立場からすると、TTSが手持ちの日本円をフィリピンペソに交換する時のレート、TTBが余ったフィリピンペソを日本円に逆両替する時のレートです。
で、TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)はその中間、銀行が決めた為替レートの基準値です。
以上は銀行の話で、街の両替店はさらに手数料を上乗せするわけです。それが僕らがよく見る「BUYING(買値)」「SELLING(売値)」です。
なので、通常は銀行ですらTTSを上回る交換率を提示する事は出来ません。損しちゃいますからね。
なのに、オカダマニラのマルチカレンシー機能は、銀行TTSを上回る高レートを提示しているわけです。
「なぜ、こんな事が起きるのか?」
ココからは僕の推測になります。
オカダマニラに設置されているカジノ機器は、フィリピンのPAGCOR(the Philippine Amusement and Gaming Corporation)の管轄下にある。
PAGCORとはフィリピンのカジノを規制する政府機関。カジノの売り上げは全て、スロットマシン1台1台がPAGCORの管理下に置かれ、納税する事になる。
しかし、フィリピンで外貨両替を行うには、フィリピン両替商の資格が必要になる。つまり両替はPAGCORの管轄外の業務である。
という事は、PAGCOR管理下のカジノ機器(スロットマシン・テーブル)では、PAGCOR管轄外の外貨両替による儲けを出す事が出来ない。つまり、カジノフロアのマシンで、両替手数料を取る事が出来ない。
よって、オカダマニラのスロットマシンで提示する為替レートは、売値と買値の中間値であるTTM(仲値)である必要があった。
しかし、カジノフロアにあるスロットマシンの「マルチカレンシー両替機能」では、両替手数料で儲けることはPAGCORの規則で出来なかった、という事だと思います。
これは盲点でしたよね。
ではでは早速、スロットマシンで両替してみましょう。
フィリピンペソ両替|オカダマニラの両替手順
まず、スロットマシンで両替が行える「マルチカレンシー両替機能」を利用するためには、オカダマニラの会員「リワードサークルメンバー」になる必要があります。
会員になるためには、パスポート等の身分証明IDを持って、リワードデスクに行きます。
5分もあれば、会員カードが完成します。もちろん無料です。
スロットマシンのカード挿入口に会員カードを入れて、パスワードを入れてログインし、外国の紙幣(今回は500香港ドル)をスロットマシンに挿入します。
500香港ドルを受け付けた旨と、フィリピンペソへの交換後の金額が表示されます。
最後に「ALWAYS YES」もしくは「ONCE YES」をクリック。
これで、スロットマシンのクレジットに両替金額が加算されます。
スロットマシンは、1ペソ=1クレジット、2ペソ=1クレジットなどゲーム単位でクレジット単価が違いますので、クレジット単価以下は切り捨て表示されています。
しかし、実際は表示されていない端数金額も全額カードの中には入金されているので安心してください。
これでフィリピンペソへの両替は完了していますので、キャッシュアウト(カードイジェクト)ボタンを押して、会員カードを抜き取ってください。
会員カードを取り出す事で両替したフィリピンペソは、スロットマシンのクレジットから会員カードの中に入金されます。
会員カードに入金されているフィリピンペソは、キャッシャーマシンで現金化できます。
このマシンに会員カードを挿入すれば、現金を引き出すことができるわけです。
しかしキャッシャーマシンには1点、注意点があります。
キャッシャーマシンは5,000ペソ単位でしか現金化できない。
両替後は、ぴったり5,000ペソ単位になっているはずがないので、端数は「キャッシャー(CASHER)」で現金化できます。
会員カード内のクレジットは、「キャッシャー(CASHER)」で全て現金化できる。
ペソ両替をオカダマニラで行うメリット・デメリット
ここで、オカダマニラのマルチカレンシー機能で両替するメリット・デメリットをまとめます。
・偽札のリスクが無い。
・セキュリティの監視下のもと安全に現金化できる。
・リワードサークルメンバーカード(会員カード)が必要。
・両替するまでの手順が多い。
・うっかりスロットを遊んでしまう可能性がある。
ただし僕が考える、オカダマニラで「マルチカレンシーシステムを使った両替をする場合の注意点」があります。
マルチカレンシーシステムを利用したフィリピンペソ両替時の注意点
フィリピンのマニラ湾に建つ日系IRホテル「オカダマニラ」は、PAGCORの管理下の中でカジノ運営しているわけです。
そして、カジノ業界では世界的に「資金洗浄(マネーロンダリング)」に厳しい業界です。つまり、不正に入手された出所の判らない現金(賄賂・詐欺など)をカジノの掛け金として使われる事を極端に嫌います。
よってマネーロンダリング対策に力を入れています。
マネーロンダリング対策として、両替の上限金額や回数制限が設定されている可能性がある。一度に大金を両替したり、何回も立て続けに両替する行為は避けた方が無難。
資金洗浄(マネーロンダリング)だと判断された場合、お金の出所などを証明する必要があるかもしれません。
給料(サラリー:Salary)と答える。
フィリピンペソ両替時の注意点
特にフィリピンに不慣れな旅行者に、両替時の注意点があります。
オカダマニラで両替した場合はセキュリティもいるので問題ないですが、街中で両替する場合の注意点です。
・お金はズボンの前のポケットに入れておく。
・カバンにお金を入れる場合は、体の前にカバンを抱えるように持つ。
・スマホなども前のポケットに入れておく。
体の後ろ側の目の届かない場所は、特に狙われやすいので気を付けてください。
気が付いたら後ろポケットのスマホが無かった、とか、カバンを切られて中身が無くなっていた、とか、良く聞きく話です。
両替後は日系IRホテル「オカダマニラ」を楽しもう
せっかくフィリピンペソ両替でオカダマニラに来たのだから、オカダマニラを楽しんでみましょう。
という事で僕は、非日常を経験するためにオカダマニラに宿泊してみましたよ。
フィリピンの楽しみ方は人それぞれですが、たまには贅沢な非日常をオカダマニラで経験するのもオススメです。
ではでは、また次の記事で会いましょう。