「頭金以外に、いくら貯まっていれば安心なの?」
「サラリーマン大家さんは、頭金をどうやって貯めてるの?」
この不安が、不動産投資に挑戦したいけど、あと一歩が踏み出せない原因の1つです。
今回の記事では、「初めての不動産投資の頭金」をテーマにして、
・物件による頭金の目安
・サラリーマン大家の頭金の貯め方
・頭金以外に確保しておく予算
・龍久流の頭金の貯め方
目次
不動産投資ローンで融資を受けるには信用力が大事
サラリーマンが不動産投資を始める場合、不動産投資ローンを借りるのが一般的です。さすがに1棟アパートなど大型物件は、一括では不動産を購入できませんからね。
銀行が貸してくれる金額の目安として、初めて不動産投資にチャレンジするサラリーマンの場合は、年収の5倍から10倍の間、が一般的と言われています。
よって、この金額の範囲で物件を選んでいく事になります。
また、サラリーマンの年収や勤務先、勤務年数、既婚未婚などの属性でも、銀行への信用力が違ってきます。
当然、個人の信用力によって借りられる金額も変わってくるのです。
・年収を高くする
・勤続年数を伸ばす
・結婚する
・貯金を貯める
「ハイそうですか」と、簡単に実行できる内容ではありませんが、「貯金を貯める」は誰でも実行可能ですし、実は銀行が一番評価する項目です。
何はともあれ、貯金しましょう。
不動産投資ローンでいくら借りれば安全なのか?
不動産投資の中でも1棟アパートは金額規模も大きいし、失敗した時の破産リスクを心配してしまいます。
しかし、収益性も高く、安定して運営できるリスクの低い収益物件であれば、大きな金額を銀行ローンで借りたとしても、実は問題ではありません。
なぜなら、ローンの返済金額が大きくても、家賃収入が安定していれば、問題なく返済できるからです。
という事は、自分がいくら借りるのか、ではなく、銀行がいくら融資してくれるのか?という話になります。
健全な不動産賃貸経営をおこなえる融資の返済比率
僕自身もサラリーマンの立場でありながら、銀行から数億円の融資を受けていますが、家賃収入だけでローン返済と税金の支払いをおこなっています。
重要なポイントなので、不動産投資を始める前に、しっかりと勉強しておきましょう。
不動産投資の頭金の目安はいくら?銀行の融資額は?
まず最初に知っておくべきことは、サラリーマンの属性、信用力、実績で、求められる頭金の割合も、変わってくるという事です。
また銀行は、不動産投資・アパート投資の場合、融資の対象となる物件も審査するので、融資審査によって融資額も変わります。
市場動向も、銀行の融資姿勢に影響を与えます。不動産市場に不安定な要素があったら、銀行は融資を引き締め、大きな頭金を求めてきます。
例)年収550万円、既婚、正社員、勤続年数7年、主任、貯金500万円
※このクラスの属性だと、銀行は融資対象者として評価する場合が多いです。
例)物件価格5,000万円の中古アパート:頭金500万円-1,000万円
※物件の評価価値、市場動向によって大きく変わります。
例えば僕の場合、2棟目のアパートを購入する時は、銀行側は1棟目の運営実績を考慮して、頭金は不要、しかも金利も1棟目よりも金利も低く融資してもらいました。
どちらにしても、貯金を大きく蓄えておくことが、銀行からの信用を得るためのコツです。
一般的なサラリーマンの不動産投資の頭金の貯め方
以前、僕の所属する「大家の会」で、アンケートを取ったことがあります。
【2位】給料の一部を貯金
【3位】節約して貯金
【4位】株式やFXなどの投資
【5位】副業を行う
【6位】家族から借りる
そして1度、収益物件を入手して運営開始してしまえば、そこから生み出される家賃収入で、次の物件を増やしていける事を意味しています。
不動産投資で頭金以外に確保しておく予算
不動産投資で物件を購入する時に、頭金以外に忘れていけない費用が、大きく3つあります。
・印紙税
・登録免許税
・司法書士報酬
・銀行ローン事務手数料
・ローン保証会社の保証料
・火災保険料
・団体信用生命保険料(金利に含まれる場合が多い)
・固定資産税の精算分
※初期費用は頭金以外に、物件価格の7%程度が必要になります。
例)5,000万円の中古アパート:初期費用350万円程度
※物件価格ではなく、物件評価額の2%-3%程度必要です。
・修繕積立費
・固定資産税
不動産投資の頭金まとめ
不動産投資の頭金、初期費用、購入後に発生する費用の規模はイメージできましたか?
参考例で、再確認します。
5,000万円の中古アパートの場合、必要経費はいくら?
・頭金2割: 1,000万円(銀行次第)
・初期費用7%: 350万円(約)
・不動産取得税: 30万円(約)
必要な資金:1,380万円
さらに、頭金が0円でも融資を受けられる「フルローン」もありますが、頭金を入れなければローンの支払いが大きくなるだけで、返済比率は悪化して運営リスクも高まります。
不動産投資の頭金は節約と貯金だけでは貯まらない
5,000万円規模の1棟アパート投資に必要な資金が「1,380万円」と言われて、かなり凹んでいるサラリーマンの読者も多くいらっしゃると思います。
それは当然の話です。この金額は、普通のサラリーマンが容易に貯められる金額ではありません。年収500万円の給料から節約しまくって、貯金に励んでも、年間100万円-150万円の貯蓄が出来れば上出来でしょう。
これでは5,000万円規模の1棟アパート投資に必要な資金「1,380万円」を貯金するのに、10年かかってしまいます。
では、僕が何をして不動産投資の頭金を貯めたのか、具体的に説明していきます。
【龍久流】不動産投資の頭金の貯め方のコツ
僕が1棟目のアパートを入手する前に頭金を貯めるために行っていた事は、大きく3つあります。
・FXとバイナリーオプション
・インターネットビジネス
稀にサラリーマンの給料の貯金だけで、銀行の信用を勝ち取り、規模拡大している人もいますが、これは超高給取りだけの特権です。
僕の場合、FXは失敗してしまった苦い経験もあります。でも、懲りずに副業を継続して「株式投資」「バイナリーオプション」「インターネットビジネス」どれも数百万単位の副収入に繋がり、1棟目のアパートの頭金になりました。
そして、この3つの副業は現在でも行っている内容です。
例えば、「バイナリーオプションって何?儲かるの?」って思った方は、この記事を参考にしてみてください。
不動産投資の規模拡大の初期段階で、複利効果を加速させるコツは「給料以外の副収入」を得て、その副収入を「不動産に再投資する」事だと考えています。
サラリーマンの給料から資金を捻出するだけではなく、不動産投資を加速させるために、別の収入源を考えてはいかがでしょうか。