マンションは購入か賃貸か、独身女性の永遠のテーマです。
年金が期待できない現在、老後の住まいの不安からマンション購入を考えるシングル女性も増えています。
この悩みを「現役サラリーマン大家」の視点でアドバイス。
購入するなら「新築か中古か」も併せて考察します。
老後の不安から、現在ではマンションの購入を考える独身女性も増えてきています。彼女たちも、このテーマで悩むことが多いようです。
今のところ彼氏も居ないため結婚の予定はないのですが、この場合、賃貸のままでも良いのか、マンションを買った方が良いのか分かりません。
結婚願望はあるのですが、良い人が見つかるまで待った方が良いのでしょうか？
この質問に回答する形で、永遠のテーマ「マンション購入か賃貸か」、つまり「どっちの判断が、老後を安心で幸せに暮らせるのか」を考えていきます。
目次
お金の使い方には3種類ある事を理解する
まず「マンション購入か賃貸か」の疑問が、いつも平行線で終わってしまう原因を考えてみます。
これは、購入派の視点と賃貸派の視点の「価値観の違い」が起因していると考えます。だから絶対に結論が出ない論争になってしまうのです。
独身女性のこれからの生活を変えるかもしれない重要な考え方なので、しっかり理解して頂きたい内容です。
今の欲求に対して使用するお金
例）趣味趣向品、贅沢品ブランド物、漫画ゲーム、など
【消費】
今の生活を維持するために使用する費用
例）食費、住宅費、衣類、電気水道ガス、電話通信費、など
【投資】
将来の富や幸せのために使用するお金
例）不動産投資、株FX、資格、自己啓発、など
人間が生きるためには住まいは必要なので、住宅にかけるお金は「浪費」には当たらず「消費」ということになります。
ただし住宅費と言っても、必要以上の設備やインテリア、見栄を張るための立地にお金をかけているようであれば、それは「浪費」に当たります。
独身女性の中には老後の心配をする割に、インテリアや小物に必要以上にお金をかける人も多いので気を付けてくださいね。
また、住宅費は将来の富や幸せには直接的につながりませんので「投資」でもありません。
では、お金の3つの使い方を理解したところで本題に戻ります。
マンション購入派と賃貸派の価値観の違いが原因
シングル女性のマンション賃貸か購入かの論争を見ていると、概ね以下の視点であることがわかります。
・値下がりによる財産の目減りがあるんじゃないの。
・長期ローンを組んでも老後の事はわからない。
・購入したとたんに価値が値下がりするって聞いた。
・結婚したら彼と住めないかもしれない。
・家賃を払うぐらいなら自分の資産を持った方が良い。
・一般的に賃貸よりも買った方が最終的に得。
・老後、少ない年金で賃貸を払い続けるのは無理。
・結婚して住めなくなったら貸せばいい。
賃貸派の独身女性は、「損するかもしれない住まい購入にお金を払いたくない」という意識が働いているようです。
逆に、購入派の人は、「マンション購入は将来の資産になるのでお金を払った方が良い」という傾向が見られます。
ここで、先ほどのお金の3種類の使い方に当てはめてみましょう。
では、第3者はドウなのか見ていきましょう。
賃貸経営の大家は儲けている事実
大変大雑把な話ですが、大家さんは「儲かる」から自分の物件を賃貸に出すわけです。会社員でありながら、副業で賃貸業を営む「サラリーマン大家」も増えています。アナタの周りにも隠れサラリーマン大家はいるはずです。
彼ら大家は、銀行ローンの支払い、管理費、修繕積立、税金も全部自分で払っています。それでも大家は儲かるのです。
この事実を見逃してはいけません。アナタが払っている家賃であれば、今住んでいるような部屋は十分に手に入るどころか、儲けまで出るのが事実です。
毎月アナタは大家に家賃を払っていますが、家賃の支払いとは、大家が抱えている銀行ローンを代わりに返済しているだけなのです。
具体的には、例えば「独身女性が月7万円の家賃」を払っているとしましょう。
・銀行ローン返済額…月4万円
・管理費や税金…月2万円
・大家の儲け…1万円
これが大家が行っている「不動産賃貸経営」なのです。実際には、マンションの老朽化の問題などもありますが、大家の老後はマンションの家賃収入で安泰です。
大家のようにマンション購入を「投資」の視点で見れば、シングル女性の「マンションは賃貸か購入か」の判断も、より正しく不動産購入の本質を捉えた決断ができるようになるでしょう。
では、投資の視点から、冒頭の30代会社員の女性の質問にズバッと回答をしていきます。
独身女性はマンション購入か賃貸のどっちが良い？
冒頭の30代会社員の女性の質問をもう一度見てみましょう。
今のところ彼氏も居ないため結婚の予定はないのですが、この場合、賃貸のままでも良いのか、マンションを買った方が良いのか分かりません。
結婚願望はあるのですが、良い人が見つかるまで待った方が良いのでしょうか？
その頃には少子高齢化も進み、年金自体が期待できない内容になっているでしょう。それと共に社会保障なども抑えられ、頼れるものは無い時代になっているかもしれません。
独身女性は、将来の安心や幸せのために、今から投資していく必要があります。大家に支払っている月7万円の家賃という「消費」を、マンション購入という「投資」に置き換えていきましょう。
安定した老後収入を生み出す資産価値のあるマンションの条件って何？
以前の記事を振り返ってみましょう。
その時のマンションの資産価値として、このような内容を挙げました。
・ローン支払い額よりも高く貸せる部屋
・駅から7分以内（近いほど良い）
・広い
・オシャレ
・新築
購入したら、一気に価値が下がる、と言われる原因ですので、マンション購入する場合は新築は避けてください。
投資という視点でマンションに資産価値を求める場合は、築10年周期に発生するといわれる大規模修繕を1回終わっているあたりの物件、築10年以降がオススメです。築10年経っていれば、建物の本質的な価値で価格が設定されることが多く、新築や築浅のように値崩れも起きません。
その中で、この条件を満たす物件を探しましょう。
周辺の同等マンションの売却金額 ＞ ローンの残債※
（※10年後の残債を基準にすると良い）
ただし、購入するエリアにも影響されますので、賃貸ポータルサイトでどのような物件に人気があり、入居率はどれぐらいなのか、賃貸相場はいくらなのか調べていくことになります。
マンションの価値とは「将来にわたって賃貸需要があるのか」が決め手です。誰も住みたがらないマンションは、価値を落としていきます。
参考までに、この記事にも書いてあります。
独身女性は結婚までマンション購入を待った方が良いのか？
賃貸需要のある物件さえ選んでおけば、将来、結婚して引っ越すことになっても貸すことができます。将来、良い人が現れたら、一緒に住んでもいいし、賃貸に出してもいい。
キチンと投資の視点を持って価値あるマンション、つまり、賃貸需要のあるマンションを選んでおけば、「将来は何が起きるかわからない」ではなく、「将来何が起きても大丈夫」に変わるはずです。
「将来は何が起きるかわからない」から賃貸か購入か迷うのね。
ちゃんと調べて、賃貸に出せる事が分かっていれば、「将来何が起きても大丈夫」ってなるのね！
老後が不安な独身女性はマンション購入か賃貸のどっちが良い？まとめ
マンションは購入か賃貸か、独身女性の誰もが考える永遠のテーマを、「消費」と「投資」の視点の違いで考察してみました。投資の視点を持つと、考え方が変わり、お金の使い方が変わり、人生さえも変わっていきます。
実際、自分で住むつもりでマンションを購入したのに、次々とマンション購入し賃貸業を始める独身女性も少なからずいます。それは彼女の銀行ローンの支払いを、居住者が家賃で支払っているからなせる業です。
さらに言うと、会社員やOLを辞めて大家業に専念するシングル女性もいます。不動産を投資の視点で見ると、このような起業も可能になります。
マンション購入を検討するときは、自分の好みで選ぶのではなく、ぜひ投資の視点で選んでください。
老後も賃貸に住むことは、将来の日本の年金制度や社会保障制度の弱体化を考えると、ほぼ不可能だと思われます。
年金だけに頼った老後計画は危険ですよ！
独身女性はマンション購入前に不動産投資の本を読もう!
アナタは現在、マンション購入を検討していて、インターネットで情報を集めているわけです。ただ、今までは、賃貸のままでは老後が不安なので「独身でマンションを購入する」という視点で情報を集めていたはずです。
マンション購入の別の視点、つまり、老後の不安を解消する「投資としての不動産購入」についても、学ぶことをオススメします。そこで、現役サラリーマン大家の立場でいくつかの本をピックアップしました。
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今回は、現役サラリーマン大家の立場から「マンションは賃貸か購入か」にズバッと回答しますよ。